通勤電車で読んでる本74
海賊とよばれた男 百田尚樹
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「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル。(amazonより)
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最近文庫化されてやっと読むことができた。ずっと読みたかったんだが、なんせ新書は通勤電車で読むにはデカいし重いからね。かと言って電子書籍という物には全く興味が無い。おれは物理的所有に拘る昭和生まれ。
当初の大反響通り、とても面白く、感動し、考えさせられ、一気に読める作品だった。まぁ百田尚樹の著書全部に言えることかも知れないけど。
殆どの人がそうだと思うが、おれもこの本を読むまで、日章丸はおろか、出光興産の歴史なんてこれっぽっちも知らなかった。
敗戦から日本を立ち直らせようという信念の元に、儲け度外視で働く姿は日本人が忘れかけている誇りや闘志を描いていて美しい。百田尚樹の著書はともすれば戦争美化とか言われたりする。でもどんな舞台であれ、信念を貫く人の姿は美しくかっこいいものだ。
この本を読んで、これから車の軽油は出光にしようかな。っと思ったけど、そこはやっぱり1円でも安いところで入れる。
平成の国岡鐵造が現れてリッター100円にしてくんないかな。
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