通勤電車で読んでる本76
Nのために 湊かなえ
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超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか?それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか?切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。
~amazonより~
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何気に湊かなえの本は「告白」から始まって「少女」「冤罪」「夜行観覧車」と、みんな読んでいる。この作品も例の手法で書かれている。常に人が話してるようで、スイスイ読み進める事が出来るので、おれはこの書き方は好き。
でもこの「Nのために」は、「告白」「少女」「冤罪」とはちょっと違う。登場人物の負の部分を書きつつも、恋心という物が垣間見える。
4人の男女が、自分の恋する相手を守る為に虚偽の証言をし、相手にも知られる事なく自分の中だけにしまう。
「みんな一番大切な人のことだけ考えた。一番大切な人が一番傷つかない方法を考えた」
正に無償の愛を描いた恋愛小説とも言える作品だと思う。
この人のこの手法で、一人も死なない話をちょっと読んでみたい気がする。
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